外壁塗装と屋根塗装を同時に行うメリット・デメリット

公開日:2025/11/15  

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外壁塗装と屋根塗装を同時に行うことで、手間の削減や施工費用の節約などさまざまなメリットを享受できます。しかし、それと同時にいくつかのデメリットや注意点があることも忘れてはいけません。本記事では、外壁塗装・屋根塗装を同時に行うメリットとデメリットを詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

外壁塗装・屋根塗装それぞれの目的

外壁塗装と屋根塗装は、建物の保護と美観維持、資産価値の保持を目的として重要な役割を果たしています。

これらの塗装は、使用されている素材によっては防水性や断熱性が十分でない場合が多いため、雨風や紫外線といった自然環境から建物を守るためのコーティングとして不可欠です。

外壁塗装の目的

外壁塗装の主な目的は、外壁自体の耐久性と防水性を高めることにあります。

外壁は日々の風雨や紫外線の影響を受け、塗膜が劣化するとひび割れが生じやすくなります。このひび割れから雨水が浸入すると、外壁の下地部分が傷み、大規模な修繕工事が必要になるかもしれません。

そのため、塗装を適切なタイミングで行い、塗膜の機能を回復させることが重要です。また、外壁の色やデザインの変更を楽しむという目的や、建物の資産価値を維持するという面もあります。

適切に塗装を施すことで、大掛かりな工事の費用を抑えつつ建物の劣化を防ぐことができるため、定期的なメンテナンスが求められます。

屋根塗装の目的

一方、屋根塗装も外壁塗装と同様に建物の保護や外観の刷新、資産価値の維持が目的ですが、とくに「耐久性」と「保護性」を重視しています。

屋根は建物の中でもとくに紫外線や雨風の影響を強く受けるため、遮熱塗料など紫外線から屋根を守る塗料が一般的に用いられます。

屋根の塗膜が剥がれてしまうと、防水層である防水シートまで雨水が浸透し、最悪の場合は室内に雨漏りが発生するリスクがあります。そのため、劣化の初期段階での塗装が重要です。

これにより雨漏りの発生を未然に防ぐとともに、修繕にかかる費用負担を軽減することができます。

外壁塗装と屋根塗装を同時に行うメリット

外壁塗装と屋根塗装を同時に施工することは可能であり、それに伴うメリットとデメリットを事前に理解しておくことが重要です。まずは、メリットについてみていきましょう。

トータル費用の削減

まず大きなメリットの一つは、トータルの費用削減です。

外壁や屋根の塗装作業では高所作業となるため、足場の設置が必須です。足場設置費用は家の規模にもよりますが、一般的に1回あたり10万円から30万円程度かかります。

もし外壁塗装と屋根塗装を別々に行うと、足場設置を2回行う必要があり、その分余分な費用が発生します。したがって、同時施工を選ぶことで足場設置費用を1回分節約でき、全体のコストダウンにつながるのです。

時間・手間の削減

次に、施工にかかる時間と手間の削減も見逃せないメリットです。

外壁と屋根の塗装を別々に行う場合、それぞれの見積もりや打ち合わせ、スケジュール調整などのプロセスを2回繰り返す必要があります。

とくに業者選びの段階では、複数社に見積もりを依頼し比較検討する作業が大きな負担となるため、これを1回にまとめられる同時施工は時間的かつ精神的な負担を軽減します。

デザインに統一感を持たせやすい

さらに、同時に外壁と屋根の塗装を行うことで、外観のデザインに統一感を持たせやすいという利点もあります。

片方のみを塗装すると、既存の色との調和を考慮しながら色選びをしなければならず、自由度が制限されがちです。一方、同時に施工すれば好きな色を選びながら全体のカラーバランスを計画できるため、建物全体の美観を一新しやすくなります。

加えて、時間差で施工すると使用したい塗料が廃盤になっていたり、同じ職人が作業できなかったりする可能性もありますが、同時施工ならそうした問題も回避できます。

外壁塗装と屋根塗装を同時に行うデメリット

続いて、外壁塗装と屋根塗装を同時に行うデメリットを見ていきましょう。

一回の費用負担が大きい

まず第一に、費用面の負担が一度に大きくなる点が挙げられます。

足場の設置費用は1回分で済むものの、外壁と屋根の両方を同時に塗装するため、総額がまとまった高額になります。そのため、予算に余裕がない場合は一気に施工に踏み切るのが難しいです。

このような場合は、資金計画を立ててローンを利用するか、劣化が激しい箇所を優先的に施工するなどの対応が必要です。

工事期間が長くなる

次に、工事期間が長くなることもデメリットの一つです。

施工範囲が広がるため、単独で行う場合よりは工期が延びる可能性が高くなります。工事期間中は職人の出入りや作業音が頻繁に発生し、近隣住民への配慮が欠かせません。

とくに天候不良などで工期がさらに延長するリスクもあるため、事前や工事中に近隣へ挨拶をするなど、良好な関係を保つ工夫が必要です。

施工業者の選定が難しい

最後に、施工業者の選定が難しくなる点も注意が必要です。

外壁塗装と屋根塗装の両方を専門的に得意とする業者は限られており、外壁塗装がメインで屋根も対応しているというケースが多いのが現状です。

そのため、同時施工を依頼する際は、業者の施工実績や評判を慎重に確認することが重要です。ホームページや口コミを通じて仕上がりの品質をチェックし、信頼できる業者を選ぶことで、施工後の満足度を高められます。

まとめ

外壁塗装と屋根塗装を同時に行うことで、足場設置費用の削減や施工にかかる時間・手間の大幅な軽減が期待できます。さらに、建物全体のデザインに統一感を持たせやすいという大きなメリットがあります。一方で、一度にかかる費用負担が増えることや工事期間が長くなるリスク、そして屋根・外壁両方の施工に精通した業者選びの難しさといったデメリットも考慮しなければいけません。これらを踏まえた上で、予算やスケジュール、信頼できる施工業者の選定をしっかり行うことが、満足度の高いリフォームにつながります。外壁と屋根の塗装は、建物の寿命を延ばし資産価値を守る大切なメンテナンスです。メリット・デメリットを理解して、賢く施工計画を立てましょう。

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