外壁塗装で用いられる「ラジカル塗装」とは?特徴やメリットなどを紹介

公開日:2023/09/15  


家を建てるときに、外側を守ってくれる塗料は何が良いかお悩みではないでしょうか。塗料にもたくさん種類があるので迷ってしまいますが、そんなときにおすすめのラジカル塗料について紹介します。外壁は一番刺激を受けやすいので、お値段が安くて、汚れにくく、光沢が続くコスパの良いラジカル塗料について解説していきます。

「ラジカル塗装」とは?特徴を解説

ラジカル塗料とは、塗ったものが悪くなっていくのを抑える効果があるものです。外壁や屋根に使われ、また、顔料が含まれています。太陽光や酸素が顔料にふれることでラジカル塗装の要素ができます。ラジカル塗装は周りの塗った場所の樹脂を傷つけるので、塗った場所は少しずつ薄くなります。

塗った壁に触れると白い粉が付きますが、この白いのは塗料が粉状態になったもので、「チョーキング」と言います。「高耐候酸化チタン」と「光安定剤」という成分が含まれています。前者はラジカルの発生しにくくし、後者は出来てしまったラジカルを逃さず捕まえ、封じ込めます。この成分でお陰で悪くなりにくく、耐久性のある仕上がりになります。

「シリコン塗装」との違いは?

2015年くらいに発売された、まだ新しい塗料です。アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素などメインの成分の違いで分類されてきましたが、ラジカル塗装は主成分ではありません。ラジカル塗料のベースは、従来のアクリルやシリコンです。元々あるものに特別な成分を混ぜるとラジカル塗料になります。

ラジカル塗料にはラジカル抑制のための成分が含まれているので、とても優れた特徴を持っています。ラジカルを作る「酸化チタン」を制御するラジカルバリアという効果があり、また、出来てしまったラジカルを逃がさない効果もあります。この働きのお陰で悪くなりにくく、耐久性のある塗膜を作れます。

ラジカル塗装の費用相場

ラジカル塗料は7年〜15年持ち2,300円〜3,500円くらいです。また、シリコンは5〜10年で1,700円〜3,500円ほど、そしてフッ素は8〜15年で3,000円〜5,100円くらいです。ラジカル塗料の値段の平均や耐用年数を、人気があるシリコンとフッ素で比べてみました。作業の値段ではシリコンとは、差がありませんが耐久性に差があります。

また、フッ素よりも安く、長持ちするのでラジカル塗料はコスパが良いと言われています。ラジカル塗料は76万円〜89万円、100万円〜120万円です。シリコンは70万円〜88万円、80万円〜100万円です。フッ素は80万円〜95万円、110万円〜140万円です。値段の目安として30坪と40坪の戸建てのお住まいの目安で、30坪の戸建てだと76万円〜89万円くらい、40坪だと100万円〜120万円くらいになります。比較しながら検討してみましょう。

ラジカル塗装のメリット

ラジカル塗料のメリットは、お値段が安く性能が高いところです。お手頃な価格で、塗料に使われる成分は良く使っているものと変わらないので、お値段もさほど変わりません。

コスパに優れている

シリコンを塗り替える場合は、シリコンの平均2,000円くらいですが、ラジカル塗料も2,000円〜2,500円くらいなので、大きく違いがなく、お手頃な価格で塗装できます。

耐久性が高い

耐久性はとても高く、人気のシリコンは10年前後保ちますが、ラジカル塗料は10〜15年とシリコンよりも長持ちします。

チョーキングが起きにくい

この塗料はチョーキングしにくく、外からの刺激に強くて耐久性があるので劣化もしにくくなっています。チョーキングが少ないとひび割れや水漏れが起きにくくなるので、劣化に強い効果があります。

低汚染性に優れている

劣化しにくく光沢が続く性質なので、その光沢により汚れが付きにくく、低汚染性にとても秀でています。ツヤと色持ちが長く続きます。また、ツヤを消すこともできますが塗膜を長持ちさせたい場合はツヤありの方がいいでしょう。

防汚・防カビの効果が高い

水に馴染みやすいので汚れに強く、防汚や防カビ、防藻の効果があります。品質を保ってくれるのでとても大切な特徴です。

作業性が高い

塗料自体の伸びがとても軽く飛び散りにくい塗料であるため、外壁用のラジカル塗料なら、作業性が高くて手間がかからずに作業できます。金属サイディングやモルタル、木部、鋼板など色んな外壁にも塗装ができ、ムラができにくくて、手間なく綺麗な仕上がりになり、簡単に施工したい方におすすめです。

ラジカル塗装のデメリットや注意点

ラジカル塗料のデメリットは、2つほどあります。

選べる塗料の選択肢が少ない

選べる塗料が少なく、色味を濃い色にはできません。ラジカル塗装のメイン成分の酸化チタンは、白色顔料のため濃い色を作るのが難しいのです。白やクリーム系、アイボリーなど暖色系の淡色が多く、重厚感のある茶色や黒は選べません。

実績がまだ多くない

2015年に発売されたので、まだ実績がそこまで多くないのが注意点です。発売から少ししか経っていないので知名度が低く、積極的に取り入れている企業が少ないです。ラジカル塗装の成分と他のものを比較すると、ラジカル塗装の方が明らかに高性能ですが、市場に出てまだ10年も経っていないので、実績の少なさに不安を感じる方もいます。

しかし、テストをしっかりして販売しているのは間違いありません。使用したくても断られてしまうかもしれませんが、性能は良いものなので、これから取り入れる企業が増えていくかもしれません。

まとめ

本記事では、外壁の塗料についてお悩みの方に役立つポイントについて解説しました。お値段も安くコスパの良い塗料です。ラジカル塗料、2015年に誕生したばかりでまだまだ実績経験が多くない塗料ですが、コスパが良く、光沢をしっかり保ちながら、汚れを落としてくれる塗料について今回紹介してきました。本記事が外壁の塗料で悩んでいる方のお役に立てれば幸いです。

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