サイディングの外壁に塗装する?メリットやデメリットを紹介
サイディングは最近人気のある外壁材のひとつです。その耐久性の高さから選択する人も増えていますが、一方で塗装や張り替えメンテナンスの周期(耐用年数)についてはあまり知られていません。そこでこの記事では、サイディングに外壁塗装を施すことのメリットとデメリットについて解説します。
そもそも「サイディング」とは?
サイディングとは、建物外壁に張る仕上げ板材です。サイディングボードと呼ばれています。外壁の仕上げにサイディングが使われだしたのは1960年代とされており、窯業系サイディングの生産がされ始めたのがきっかけです。
それ以前は砂とセメントと水を練ってつくられるモルタルが外壁材の主流であり、工期に時間が掛かるなど大きなデメリットがありました。それらを解消される目的として、家づくりにサイディングが活用され始めたのです。
また、モルタルとの大きな違いに重量が挙げられます。サイディングは極めて軽く、モルタルの2分の1程度の重量しかありません。したがって、建物に対する負担も減らせるのがサイディングなのです。
サイディングの種類
サイディングと一言でいっても、その種類はひとつではありません。材質によって種類が分けられます。
多くの住宅に導入されているのが、窯業系サイディングです。主原料のセメント質原料とパルプや木繊維で作られもので、デザインのバリエーションが豊富という特徴があります。
金属系サイディングは、ガルバリウム鋼鈑などの金属を成型したものであり、窯業系サイディングの次に広まっているのです。金属系といいつつも軽く、モルタルと比較して10分の1程度の重量しかありません。
木質系サイディングは、天然木を材料にしたサイディングです。外観デザインにこだわる住宅に使われることが多いですが、メンテナンスが少し面倒とされています。
樹脂系サイディングは塩化ビニル樹脂を加工したものです。さびることもなく腐食もしないので、メンテナンスについてはかなりメリットがあります。ただし、国内にはあまり導入されていません。
サイディング塗装の費用相場
サイディング塗装の費用は、塗料の種類によって大きく異なります。
まず光触媒ですが耐用年数が15年程度と長く、セルフクリーニング効果もある最先端のものなので150万程度と高額です。フッ素・無機も耐用年数は15年程度と長く、色落ちがしにくいなど効果も高いのでコストは120万円程度と高め。シリコンは価格と機能のバランスが比較的取れており、耐用年数は10年程度でコストは90万円程度になります。ウレタン・アクリルは耐用年数が7年と短くコストは80万円ほどです。
サイディングに塗装するメリット
サイディングに塗装するメリットをご紹介します。
建物が長持ちする
サイディングに塗膜がしっかりとあることで、サイディングに雨水などが侵入しにくくなります。結果として建物の構造体の腐食を抑止できるため、建物が長持ちするのです。
サイディング自体が長持ちする
サイディング塗装がされることで、サイディング自体が守られている状態になります。サイディングが長持ちすれば、外壁のメンテナンス頻度も減らせるので、結果として大きなコストダウンにつながるでしょう。
省エネ効果が得られる
サイディング塗装がされていることで、家の断熱材の機能も長持ちします。家の温度を一定に保てるため、エアコンの使用量を減らせる可能性が出てくるのです。
外壁が汚れにくい
サイディング塗装によっては、汚れがつきにくいものもあります。外壁が汚れにくくなることで、住宅の景観を保つことができるのです。
雨漏りが防止できる
サイディングを保護してくれる機能がサイディング塗装にはあるため、雨水が家に侵入するのを防いでくれます。結果として、雨漏り防止の役割も果たしてくれるのです。
サイディング塗装のデメリットや注意点とは
サイディング塗装には、以下のようなデメリットと注意点があります。
コストがかかる
性能の高いサイディング塗装をすると、100万円以上のコストがかかることもあります。大きなお金がかかる恐れもあるので、負担に感じる方も少なくありません。
塗装が下手な業者もいる
すべての業者が優良というわけではありません。塗装スキルが明らかに低い業者がいることも確かであり、質の悪い塗装が行われると劣化が短期間で始まる恐れもあります。前述した、塗装のメリットが得られないことも考えられるのです。
2色以上のサイディングが難しい
2色以上のカラーになっているサイディングの場合は、2色以上に塗り直しするのはかなり難しく、結果として1色になることが多いです。2色以上にしたい場合は、2階に分けて塗るなど手間やコストがかかることになるので注意しましょう。
まとめ
ここまで、サイディング塗装について解説しました。まとめると、サイディング塗装は住宅にとって極めて重要であり、必ず行うべきです。これにより家の構造を保護し、省エネ効果も期待できます。ただし、コストや塗装の技術に関する問題があるため、業者選びには注意が必要です。信頼できる業者を選ぶことが成功のカギとなります。
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