外壁によって適した塗料は違う?塗料の種類やグレードを紹介
家の外壁は、建物の美観を保つだけではなく、耐久性や防水性にも影響を与えます。そのため、外壁の素材に適した塗料選びが重要です。本記事では、さまざまな外壁に合った塗料の種類やグレードについて詳しく紹介し、それぞれの特徴とメリットを解説します。適切な塗料選びで、外壁の美しさと機能性を長持ちさせましょう。
塗料の種類やグレードの違いについて
家の外壁塗装に使用される塗料は主に、アクリルやウレタン、シリコン、フッ素、無機の5種類となります。これらの塗料はそれぞれ性能や耐用年数が異なり、グレードが高いほど費用も高くなる傾向があります。以下で、各塗料の特徴とメリットについて解説します。
アクリル塗料
アクリル塗料は、もっとも手頃な価格帯の塗料です。耐用年数は3年から5年と比較的短く、熱や紫外線に弱いため、こまめなメンテナンスが必要です。短期間での塗り替えが前提ですが、予算を抑えたい場合には適しています。費用が安いため、予算の制約がある場合に選ばれるケースが多いです。
ウレタン塗料
ウレタン塗料は、アクリル塗料よりも耐久性があり、耐用年数は5年から8年です。価格と機能のバランスがよいため、一般的に広く使用されています。耐久性はそれほど高くありませんが、コストパフォーマンスがよく、住宅の外壁塗装において人気のある塗料です。
シリコン塗料
シリコン塗料は、耐用年数が8年から12年と比較的長く、汚れにくい特徴があります。ただし、硬くなりやすいため、ひび割れする可能性があります。
バリエーションが豊富で、多くの色や仕上げを選択できるため、美観を重視する方におすすめです。また、シリコン塗料は耐久性と美観性を兼ね備えており、コストパフォーマンスのよさからも広く利用されています。
フッ素塗料
フッ素塗料は、非常に高い耐久性をもっており、耐用年数は15年から18年です。価格が高いものの、耐久性と美観性に優れています。紫外線や風雨に強く、長期間にわたって外壁を美しく保てます。フッ素塗料は、メンテナンスの手間を減らしたい方や高級感のある外観を求める方に適している塗料です。
無機塗料
無機塗料はもっとも高価ですが、耐用年数が20年から25年と非常に長いです。耐久性が非常に高く、カビや藻が発生しづらい特徴があります。
メンテナンスの頻度を大幅に減らせるため、長期的なコストパフォーマンスに優れています。無機塗料は、外壁のメンテナンスを極力少なくしたい方や、耐久性を最優先に考える方に適している塗料です。
外壁塗装の塗料で選びで失敗しないためには
外壁塗装の塗料選びで失敗しないために、いくつかのポイントを押さえましょう。以下で、3つのポイントについて紹介します。
迷ったときには「シリコン塗料」か「フッ素塗料」
迷ったときには、シリコン塗料かフッ素塗料の選択をおすすめします。これらの塗料は外壁塗装として耐久性が十分であり、グレードも中間で高価格すぎないため、多くの住宅に適しています。
色のラインナップを細かくチェック
イメージしていた色と違ったという失敗を避けるためには、メーカーが用意している色のラインナップの細かな確認が重要です。
すべてのメーカーで同じ色を取り扱っているわけではなく、色見本もそれぞれ異なります。できるだけ大きめの色見本を用意してもらい、自然光や人工光の下で色を見比べて、正確な色選びをしましょう。
実際の施工事例を確認する
実際の施工事例の確認も大切です。想像していた仕上がりと違ったり、適切な施工ではなかったなどの事態を避けるためには、複数の専門業者に意見を聞いてみる対応が有効です。過去の施工例の資料の確認や実際の仕上がりイメージ、施工技術の把握がトラブル防止につながります。
外壁塗装は信頼できる業者に相談しよう
外壁塗装を成功させるためには、信頼できる業者への相談がもっとも重要です。外壁塗装は大きな投資であり、施工の質によっては家の美観や耐久性に大きな影響を与えるため、信頼性のある業者選びが欠かせません。信頼できる業者を見つけるには、いくつかのポイントに注意する必要があります。
複数の業者を比較しよう
複数の業者から見積もりを取り、価格やサービス内容を比較検討しましょう。見積もりだけではなく、業者が提供するサービスの詳細や保証内容についての確認も大切です。価格面と品質保証のバランスの見極めが重要です。
口コミや評判をチェックしよう
インターネットのレビューサイトやSNS、知人の紹介などから、検討中の業者に対する評価や評判を集めて、信頼性を評価しましょう。よい評判が多い業者は、信頼できる可能性が高いです。
契約は必ず書面で交わそう
口頭での約束だけではなく、すべての条件や保証内容を明確に記載した書面の取り交わしにより、トラブルを未然に防げます。
まとめ
外壁塗装の成功は、塗料選びから業者選定まで慎重な計画と判断が求められます。塗料の種類やグレードを理解し、自分の住宅に適した塗料選びが重要です。シリコン塗料やフッ素塗料は、耐久性とコストのバランスがよく、はじめての方にもおすすめです。色選びではメーカーの色見本を詳細に確認し、光の下での色味を確かめる方法で失敗を防ぎましょう。さらに、信頼できる業者に相談をして、複数の見積もりや過去の施工実績の確認をする対応で、確実な施工が期待できます。これらのポイントを押さえて、美しい外壁を長く保ち、満足のいく仕上がりを実現しましょう。
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