外壁塗装にかかる費用はどれくらい？支払いタイミングについても解説！    

自宅の外壁塗装をした方がよさそうだけど、一体いくらかかるのか心配な方もいらっしゃるのではないでしょうか。本記事では、外壁塗装にかかる費用や、支払のタイミング、トラブルにならないための注意点などをご紹介します。素人でも適正な価格で、しっかりと質のよいメンテナンスをしてもらえるよう、事前に知識をつけておきましょう。

外壁塗装にかかる費用はどれくらい？

外壁塗装の費用は、どれくらいの金額を想定しておけばよいのでしょうか。ここでは、外壁塗装の相場や、費用を大きく左右する塗料と費用の関係についてご説明します。

外壁塗装の相場

外壁塗装の相場としては、外壁と屋根を合わせると30坪で80万円から125万円程度とされています。金額に大きく幅があるのは、外壁の状態や、選ぶ塗料の種類、足場の組み方などによって、金額が異なるためです。

外壁塗装費用の内訳

外壁塗装の費用は、大きく分けて塗料代、工事代、足場代、利益に分類されます。大まかな内訳としては、塗料代が約20%、工事代が約30%、足場代が約20%、残り約30%が利益となり、業者によって異なります。

選ぶ塗料によってかかる費用が大きく変わる

塗料は、外壁塗装の中で約20%を占める部分のため、選ぶ塗料によって大きく金額が異なります。耐久年数が3年から5年の一番安価なアクリル塗料では、1缶あたり約5,000円から購入できますが、耐久年数7年から10年程度のシリコン塗料では、1缶あたりの金額が約1万5,000円からと、約3倍の金額です。

耐久年数の長さと塗料の金額は比例するため、15年以上の耐久性があるフッ素塗料は、1缶あたり約4万円以上する種類もあります。耐久性の高い塗料は、短期的に見ると高額になりますが、頻繁に外壁塗装を行う必要がありません。一度の工事費用だけではなく、長期的な費用の総額も考慮して塗料を選びましょう。

外壁塗装費用の支払いタイミング

大きな金額のかかる外壁塗装なので、支払についても計画を立てておく必要があります。支払いのタイミングについては、業者によって異なりますが、大きく2つに分かれます。

完了時の１回払い

まず、最も一般的な方法として、施工完了後に、1回払いする方法があります。塗装業者に大金を持ち逃げされる心配もなく、完成した外壁を確認してから支払いできるため、一番安心な方法といえます。

着手前と完了時の２回払い

比較的小さい規模の塗装業者は、塗装料や材料費の支払分などをカバーするために、着手前に支払いを行い、完了後に残金を支払うといった支払方法をとっている場合もあります。

ローンを利用する

外壁塗装では一度に大金を支払うことになるため、準備するのが難しい方やキャッシュを残しておきたい方は、リフォームローンを利用することも可能です。

リフォームローンは、各金融機関で金利や条件も異なります。自社ローンを取り扱っている業者もあるので、利用を検討している場合は、問い合わせてみるとよいでしょう。

補助金を活用する

外壁塗装などのリフォームに対する補助金を設けている自治体もあります。自治体によっては、施工前に申請しないと補助金を受け取れない場合や、予算内の件数しか補助を受けられない場合もあるので、注意が必要です。ご自身の自治体が補助金の対象になるか、事前に確認し、対象になる場合は、補助金も支払いの計画に組み入れましょう。

外壁塗装費用に関するトラブル

外壁塗装の工事は、費用に関するトラブルが多く発生します。あらかじめどのようなトラブルがあるのかを理解し、リスクを回避しましょう。

相場よりも高い金額で契約してしまう

外壁塗装の相場は、家の大きさや状態、選ぶ塗料によって大きく異なるため、とてもわかりづらいです。そのため、法外な金額で契約してしまうというトラブルが起こります。もし、相場より高額で契約してしまい疑問を感じる場合は、クーリングオフ制度を利用して、契約を解除する方法が有効です。

着手前の全額払いは要注意

着手前に、全額一括支払いを指定する業者もあります。しかし、前払いすることにより悪徳業者による工事代金の持ち逃げや、手抜き工事などが起こる可能性があります。全額を前払いする業者との契約は避けた方がよいでしょう。

施工後に追加費用を請求される

外壁塗装の施工後、見積書になかった費用の追加請求を求められるトラブルも起こります。基本的に見積もりを細かく行っていれば、外壁塗装に追加費用が必要になることはありません。

しかし、見積もり時に確認できなかった内部などに劣化があり、補修工事が必要になった場合や工事の変更があった場合は、追加費用が発生する可能性があります。見積もり時に、追加費用がかかるかどうかの説明も確認しておきましょう。

外壁塗装の見積書のチェックポイント

外壁塗装の見積書は素人が見るとよくわからない項目だらけです。しかし、確認するときは、さっと目を通して「これでお願いします」といってはいけません。

不明点がある場合は見積もりの時点で解決しておくようにしましょう。ここでは、ポイントを抑えて見積書を確認する方法をご紹介します。

金額の内訳が記載されているか

見積書のなかには「足場一式」「その他」など、いくつかの項目をひとまとめにして記載してあるケースがあります。一体何にいくらかかっているかがわからないため、こんなものか、と思ってしまいがちです。

しかし、「一式」と記載している業者の中には、不要な費用を上乗せして請求している場合もあるため注意が必要です。また、塗装してもらえると思っていた場所が「一式」の中に含まれていなかったという可能性もあります。

相見積もりをとった場合も、どこの項目の違いで、金額に差が出ているのかが一目瞭然になりますので、内訳を細かく記載されている見積書を出してもらいましょう。

使用する塗料のメーカー名・商品名・使用予定数が記載されているか

外壁塗装は、塗料の種類と、使用する量で金額が決まるといっても過言ではありません。塗料に関してはメーカー名だけでなく、商品名までしっかりと記載されているか確認しましょう。商品によっても、大きく金額が変わってきますので、予定していた塗料と違う商品を使われていたというトラブルも回避できます。

また、使用予定数については、各メーカーが1缶あたりの塗布量を面積に応じて定めています。適正な量での見積もりとなっているか、ご自身でも一度確認してみるとよいでしょう。

外壁・屋根の塗装が3回塗りになっているか

外壁の塗装で一番大切なことは、3回塗りしてもらうことです。下塗り、中塗り、上塗り、と3回塗装する必要があります。悪徳業者の場合は、見積もりに記載せず、2回しか塗装しないというトラブルもありますので、注意が必要です。

 

外壁塗装の費用や支払いのタイミング、トラブルを回避する方法についてご紹介しました。外壁塗装は、素人ではわかりづらいことが多いため、悪徳業者も多く、頻繁にトラブルが起こるのも事実です。しかし、見積書の確認方法や、起こりうるトラブルについて事前に知識をつけることで、悪徳業者を選んでしまう可能性がゼロに近づきます。長く、心地よく家に住み続けるため、善良な業者に外壁塗装を任せたいものです。よい業者を見つけるために、まずは数社、相見積もりを取ってみてはいかがでしょうか。