シーリング工事について解説！役目や補修すべきポイントなどを紹介

外壁塗装を計画している方の中には、シーリング工事について聞いたことがある方も多いでしょう。シーリング工事は外壁材の種類に応じて必要な場合があり、非常に重要な要素です。この記事では、シーリングの役割やコーキングの補修が必要な兆候などを詳しく解説します。外壁工事を検討中の方は、ぜひゆっくりと読んでみてください。

そもそも「シーリング」とは？役目を解説

そもそもシーリングとは、外壁材の隙間を埋めるための液体です。外壁材の中には、サイディングボードやALCパネルといったものがあり、それらを貼り付けて施工するケースも少なくありません。その貼り付ける際に、シーリングと呼ばれる液体を充填し隙間を埋めていくのです。

シーリング材の重要性

外壁塗装において、シーリング材は極めて重要です。シーリング材には耐用年数があり、その長さによって家にかかるトータルのコストが大きく異なってきます。重要になるのが、シーリング材と外壁塗料の耐用年数です。

シーリング材の耐用年数は一般的に5年程度とされていますが、外壁塗料の耐用年数は15年程度とされています。シーリング材と外壁塗料の耐用年数には大きな違いがあるため、シーリング材に問題が発生すると、外壁塗料自体には問題がないのに、外壁リフォームを短い間隔で行うことも考えられるのです。

そこでチェックしてほしいのが、シーリング材と外壁塗料の耐用年数を一致させることです。外壁塗料の耐用年数が15年であれば、シーリング材の耐用年数の15年程度のものにしましょう。

以前のシーリング材の耐用年数は10年以下のものがほとんどでしたが、最近では15年前後のものも増えてきました。外壁塗料の耐用年数とあわせられるようになりつつあるので、そのあたりを考慮してシーリング材を選ぶのがおすすめです。

シーリング材が使われる場所とは

シーリング材は、前述のようにサイディングボードやALCパネルの隙間を埋めるために使われています。ほかにも、配管の周りや窓枠、ガラス・サッシに使われることもあるでしょう。家の内部に使われることも多く、キッチンや洗面台の周り、さらには壁の隙間やお風呂の浴槽などがあります。防水性が極めて高いので、水回りで多く使われているのです。

コーキングの補修が必要な症状とは？

コーキングはさまざまな条件で劣化が進行し、補修が必要な症状が出てきます。劣化が進むと、家の内部に雨水等が侵入する恐れもあるので、損傷は早期に発見し早期に補修する必要があるのです。ここでは、コーキングの補修が必要な症状を解説していきます。

剥がれ

コーキングが剥がれるような症状が出てくると、さらに進行する恐れがあります。プライマーが充分に塗布されていない場合も、剥がれの症状が出やすいので注意しましょう。

ひび割れ

ひび割れは出やすい症状であり、主に紫外線を浴び続けることで発生します。コーキング剤には、可塑剤（かそざい）と呼ばれる成分が含まれていますが、紫外線により劣化するのです。劣化すると伸縮性を失い、結果として裂け目ができてひび割れの症状が出てきます。そのままにするとさらにコーキングは断裂していき、そこから雨水等の侵入あったり外壁の劣化が進んだりするので要注意です。

肉やせ

肉やせとは、コーキング剤の量が少なすぎることで発生する症状です。また、コーキング剤に寿命が来ると肉やせが発生しやすいので、メンテナンスの時期が来ている目安と思っていいでしょう。

寿命

コーキング剤には寿命があり、5年から10年程度とされています。そもそもコーキング剤は、その状況に応じて膨張および縮小を繰り返しているのです。

したがって、寿命が来るとその膨張と縮小に耐えきれなくなり、結果として上記したような症状が出てきます。コーキング剤は、パネルおよびサイディングボードと比較すると劣化が早いので見落とさないように注意しましょう。

シーリングは定期的に打ち替えするべき？

寿命がそれほど長くないので、定期的に打ち返すべきです。前述したような症状が出ているのであれば、すでに問題が発生している可能性が高いので、打ち替えの時期を迎えています。

また、症状が出ていなくても外壁塗装するのであれば、打ち替えしておくべきです。シーリング材の打ち替えは、それほど大規模な工事になるわけではありません。カッターなどで切込みを入れて既存のシーリング材を取り除きましょう。

そしてバックアップ材およびボンドブレーカーをつけます。外壁にシーリング材がつかないようにマスキングテープを貼り、シーリング材専用プライマーを塗布。あとは、シーリング剤を充塡し、平滑にしてマスキングテープを剥がして終了です。作業としてはシンプルですが、先手門的な作業なので、必ずプロに依頼しましょう。

まとめ

ここまで、シーリング工事について解説しました。シーリングは外壁塗装よりも寿命が短いこともあるので定期的な打ち替え工事が必要です。また、劣化したような症状が出ている場合は、そのままにすると家に損傷が出てくる可能性もあるので早急に対処しましょう。シーリング工事だけであれば、その箇所だけの作業で済むので時間もそれほどかかりません。コストも、1平方メートルあたり900円から1,500円＋足場費用程度です。