外壁塗装で防音対策できる?塗料の持つ機能とは
住宅の外壁は、10年を目安に塗り直しが必要なため、メンテナンスを検討している方も多いでしょう。住宅の外壁は、家の美観にかかわるだけでなく、住宅の性能にも関係する要素です。どのような塗装材を選ぶかによって、プラスアルファの効果を期待できます。そこで、今回は外壁塗装で、防音対策が可能かどうかについて解説します。
塗料にはさまざまな機能を持つものがある
住宅は完成した日をピークに、少しずつ劣化が進んでいます。たとえば、住宅の外壁は雨や風、太陽の熱から住宅内を守る役割がありますが、劣化が進むことで、表面の塗装が剥がれて機能が低下してしまうのです。
そのため、住宅の外壁は、10年に一度のメンテナンスが必要とされています。ただ、外壁は頻繁に塗り直しをするものではないため、どのような塗料を選ぶべきか、悩んでしまう方も多いでしょう。
ひとえに外壁塗装といってもさまざまな種類があり、アクリル塗料やシリコン塗料、光触媒塗料などが一般的な塗料の種類です。ただ、近年では「機能性塗料」の人気も高まっています。
機能性塗料とは、特殊効果を持つ塗料のことを指し、汚れにくくしたり、遮熱効果をもたらしたりするものがあります。そのほか、太陽の光が当たると化学反応を起こして、表面に付いた汚れを落とすものもあれば、雨と馴染んで、汚れを落としてくれるものあるので、目的に合わせて選べるでしょう。
さらに、熱の根源ともいわれている、赤外線を跳ね返して、快適な室温を維持できる遮熱・断熱性のある、塗料や特殊な薬剤を混ぜて、防カビ・防藻・防苔性を発揮する塗料もあります。
つまり、外壁塗装に使用される塗料のなかには、シンプルに外壁を雨風や太陽の熱から、住まいを保護するだけでなく、プラスアルファの機能を持った塗料も存在するのです。
塗料で防音することは可能なのか
さまざまな機能性塗料がありますが、なかには防音効果を発揮する塗料もあります。住宅が大通りに面していたり、電車が住宅の近くをとおっていたりなどで、騒音に悩んでいる方は、外壁塗装で改善できる可能性があります。
たとえば、日新産業の「ガイナ」は、防音効果の期待できる塗料の一つです。ガイナにはセラミックが使用されており、ガイナに含まれるセラミックビーズが、音を反射する機能があります。そのため、外壁表面で音が反射され、住宅内に騒音が届きにくくなるのです。
実際にガイナを外壁塗装に使用した住宅では、塗装前の住宅内の音が、45~48dBであったのに対し、ガイナを塗装した後は、36~38dBまで音量が抑制されたという結果になっています。つまり、ガイナを塗装するだけで9.5dBも音量を抑制できたのです。したがって、選択する塗料によっては、外壁塗装で防音効果を期待できるといえるでしょう。
長く家に住み続けるには、外壁塗装は必要不可欠でしょう。せっかく外壁塗装するなら、防音効果や遮熱効果などのプラスアルファ効果を期待できる、塗料を選ぶのがおすすめです。
防音塗料を使うメリット
一般的な塗料とは異なり、プラスアルファの機能を持つ塗料は、施工費用が高額になりがちです。たとえば、ガイナを使って30坪の住宅に塗装する場合、約90~110万円の費用がかかります。
一方、安価なアクリル塗料は30坪の住宅で40~60万円、もっとも人気のあるシリコン塗料は、70~90万円が相場です。なお、高グレードに分類されるラジカル塗料やフッ素塗料は、85~120万円が施工費用の相場となっています。ラジカル塗料やフッ素塗料の費用が高額なのは、15~20年という耐用年数の長さや高耐候性があるからです。
一方、ガイナの場合、防音性を持ちながら、15~20年という耐用年数があります。ガイナは基本グレードの塗料よりも高額なものの、高グレードの塗料と変わらない耐用年数があるうえ、防音効果も期待できるのです。
さらに、本格的な防音リフォームをするとなると、約120~250万円の費用が必要になるでしょう。床や壁を取り外し、遮音性・吸湿性の高い素材を施工しなければならず、高額な費用がかかるのです。
一方、ガイナの場合、防音リフォームと比較すると、半額程度の費用しか掛かりません。通常の外壁塗装によりも、1~2割程度高い金額を支払うだけで、防音効果が期待できるため、コストパフォーマンスの高い選択といえます。
さらに、防音リフォームは、施工期間中に仮住まいを用意する必要がありますが、ガイナ場合は、施工期間中でも同じ住宅で過ごせます。仮住まいを準備するのにも費用や手間がかかるため、大がかりな工事をしたくない方にとってはメリットがあるでしょう。
まとめ
10年を目安にメンテナンスが必要な外壁塗装ですが、費用や耐用年数だけで選ぶのではなく、機能にも注目するのがおすすめです。高機能な塗料のなかには、防音効果を期待できるものがあります。
防音リフォームをするには高額な費用がかかるうえ、仮住まいも必要になるでしょう。施工期間中も同じ住宅で過ごしたい、できるだけ費用を抑えて、防音対策をしたいという方は、防音効果のある外壁塗装を検討してみましょう。
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